長らく更新が滞っていました。この間地鎮祭や基礎工事、上棟などに始まり、木工事塗装諸々書くべきことが沢山ありましたが、日々に追われて後回しになってしまっていました。また後から追って書いていこうと思います。
昨日、ついに引き渡しの日を迎えました。
引き渡しの前日や当日の午前中はワクワクして、仕事も手につかないような状態でした。
ところが、いざ引き渡しが始まると一番大きく感じたのは寂しさでした。
家づくりが終わってしまう。
エスネル村松さんやmokusia北澤さん、FPの昆さんなど私たちの家づくりに深く関わってくださった方々と日常的にお会いできる日々が終わってしまうのだと感じました。
思い返せばずっと楽しいまま完成まで家づくりを進めてこられており、お三方のお陰なのだと改めて思います。本当にありがとうございました。
家に入った印象
玄関を開けた瞬間から木の香りに包まれて、触れるものすべて柔らかく懐が深い家になっていました。
リビングに上がると大きな窓があり、視線が自然と空へ向かいます。今日は雲がこんな形をしていたんだ、気持ちよく晴れているな、吹雪で外は寒そうだな。
今までのアパートの中では意識がいかなかった空に心奪われる時間を楽しんでいます。
外が寒いといえば、家の中は本当にどこも暖かいです。
高気密高断熱の家で今更何を言っているのだ、という所ではありますが、空調経路が村松さんの意図した通りに働いているからこそであると思います。空調経路についてはまた別で書きたいと思います。
玄関を開けた瞬間から暖かさが出迎えてくれ、トイレも脱衣所も、部屋の角も窓際も至るところが暖かいのは感動的でした。
窓から寒さが伝わってこないので、大きな窓から見える吹雪がどこか現実感がなく、風景写真を見ているかのようで不思議な感じです。
あらためて感謝を
きっと一生忘れないだろうと思ったことがありました。
引き渡しの説明を一通り終え、村松さんと並んでソファスペースに座って窓の外を見ていた時の村松さんの横顔です。
しみじみと空を見ており、とても寂しそうな、子供が巣立っていくのを見送る親のような横顔でした。
それだけの深い愛をもってこの家づくりに向き合っていただいていたのだな、と思うとともに、そのように取り組んでくれる方と一緒に家づくりができた幸運に改めて感謝したいと感じました。
施工店であるmokusia北澤さんとも、最後に別れがたい気持ちで外から家を見ながら佇んでいた時間も忘れ難い思い出となりました。
傷つきやすい材が沢山使われており、造作も多いこの家を、とても丁寧に施工してくださった大工さんのお二方にも改めて感謝したいと思います。
酷暑の夏から工事が始まり、冬は吹雪の中外で作業してくださった事を子どもたちにも伝えていきます。
また、完成見学会に来てくださった方からとても素敵なプレゼントをいただきました。
当ブログも読んでいただいているということで、私の大好きなコーヒーをいただきました。
村松さんからそのことを聞いた際、絶対に新居での一杯目のコーヒーはこちらにしようと決めていました。
新潟の芸妓文化と絡めて、高級豆であるゲイシャを芸妓さんがブレンドを選定した豆だそうです!!
華やかでかつ、ちょっとスパイシーな味わいでした。とても美味しかったです。ごちそうさまでした!!
プレゼントをくださった方をはじめ、完成見学会に来てくださった皆様が幸せに家づくりを進めることが出来ることを願っております。
家で過ごし始めて
引っ越しはこれからですが、新居で過ごす時間を楽しんでおります。今、このブログもわざわざ新居のワークWICで書いているくらいです。
過ごし始めて驚いたのが、家の木が傷ついたり、壁などが少し汚れたりということに対して自分が寛容な気持ちでいられたことです。
早速子どもが仕事をしてくれました。
施工中に家族でお邪魔した時はとにかく汚れたり傷ついたりすることに神経質になっており、色んなところに触りたい子どもを無理やり抱っこしてお互いにストレスフルな感じになっておりました。笑
そんな自分ですが、いざ引き渡しを迎えるとおおらかな気持ちで構えることが出来ていました。
不思議なものですが、材の懐の深さを感じ取っているのかもしれません。
事実、家具の木はへこんだり傷ついたりしても補修することで目立たなくなるようですし、サンドペーパーで削ってしまったっていい。
壁も汚れが目立ってきたらAEP塗装を自分で塗りなおせばいいのだと思えることで気持ちが軽くなりました。
また、長い時間を共に過ごすことで、その傷汚れ1つひとつに愛着を持てるような気がしています。
私たちの家づくりはここで一段落を迎えました。
まずは私たちの家づくりに関わってくださったすべての方に感謝を。
お願いしなかったハウスメーカーの方々、土地探しに協力してくださった方、ブログなどで家づくりの情報を発信している建て主の方々。施工中に関わってくださった業者様。上棟時に応援に来てくださった大工さん方。
子どもを預かって時間を作ってくれたそれぞれの両親。お金の援助も大切に使わせていただきました。
建てるなら私の思う「いい家」がいいという私のこだわりに、当初あった「ちゃちゃっと建てて欲しい」という気持ちを譲って付き合ってくれた妻。
村松さん、北澤さん、昆さん、これからもお世話になります。
皆様のおかげで「いい家」ができました。大切に暮らしてまいります。